君のイナイ季節
「来年の夏までには、一緒に住もう。
僕、今でも真由ちゃんと一緒になりたい。
でも、お金とか無理だし。
夏をめどに頑張るからついてきてくれる?」

拓海くんのその言葉に頷いた。



その言葉を。

私はどこかで待っていた。

私も一緒なりたい。

でも私の口からは到底言えなかった。



「拓海くん」

私は真っすぐ拓海くんを見つめた。

「大好きだよっ」
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