君のイナイ季節
「女の子を泣かしてはダメよ。自分がそう覚悟しているなら、やってみなさいよ」

お母さんと拓海くんの目線が衝突する。

拓海くんは覚悟を決めているかのように頷いた。

「もちろん、そんなことはしない」

「好きにしたらいいよ。本当の自分を支えてくれる人は大切だと思うから」

お父さんはそう言って優しく笑っていた。





反対は全くしていなかった。
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