君のイナイ季節
「い、嫌ならいいんだよ」

何故か慌てふためく拓海くん。

「きわどい服じゃなかったらいいよ」

私が笑うと拓海くんは何故かガッカリした様子で肩を落とした。

「ま、いっか…」

なに、その態度は?

何かあるのかしら。

「拓海は本当に真由ちゃんの事が好きなんだな」

お父さんの失笑が聞こえる。

「誰も取りはしないよ、真由ちゃんの事。心配するなよ」

「も〜!いいって」

拓海くんが頬を膨らませていた。

私も恥ずかしいじゃない…
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