君のイナイ季節
「あ〜!!!!!」


病院を出た拓海くんは大絶叫をした。

怪我は打撲で済んだんだけど、マシンは大破。

ポイントもゲット出来ず…

「絶対にポイントは取れると思ったのに!!」

自分の膝を叩いて悔しがる拓海くんを初めて見た。

「…何と言ったらいいのかわかんないけど」

私は拓海くんを見た。

拓海くんも私を見る。

「今はまだ勝つのが早いってことじゃない?」

その言葉に固まる拓海くん。

「きっと、どこかに油断があったように思うよ。
だから、こんな事になっちゃったと思う」
< 70 / 205 >

この作品をシェア

pagetop