一緒に帰ろ。

和side

「なぁ、お前好きな奴いんの…?」


ザーザーザーザー


さっきから雨の音がうるさい


そんな雨の中、結衣に好きな奴を聞いてみる


「…か、和は??」


「お前って言ったらどーする???」


「ぇぇぇ!?」


顔赤くしやがって、


「じょーだん」


「はは、そーだよね…っ」


「は…?お前、ないてんの?」


「泣いてないもん、雨です。」


「嘘つけ、俺の事好きなくせに」


「…好きだよっ!!!」


「ふふ、俺も」


「ぇ、だってさっき…」


「あれ、じょーだん。」


「…ばーか、」


「お前の方がばかだ。」


「ぁ、もぅ家ついた。」


「じゃーな、俺の彼女」


精一杯の気持ちでいった


「俺の彼女」


俺たちは小学生。



分かっている



知っている



けれど抑えきれなかったんだ



結衣を好きな気持ち



俺はそっと結衣にキスをした。






この先、どんな未来が待っているのかも知らずに








何年、何十年たったら









俺たちに幸せは訪れるのだろうか
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