修羅の桜
「ごめんって…泣くなよ…。」
「泣く…?」
「ほら。」

原田サンの親指が私の瞼から溢れた雫を掬った。
その姿が…




以蔵とかぶって




卑怯だと思ったけど
僕は原田サンと以蔵を重ねてしまった。



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