君への想いよ届け
~信用~
〜関わらないで〜

あれからまた一週間が過ぎた。
長谷部君とは喋らなくなった。
とゆうか、私が一方的に避けている。

こんな卑怯な私。大嫌い。


「ねーってば!聞いてた?」

「へっ?なに?」

「もぉ、最近多いよ!それ!ちゃんと聞いてよー!」

「ごめんごめん!んで、なんだった?」

「だーかーらね!昨日のTVにちょーかっこいい俳優がでてたのぉー!」

いつものように、雅のイケメン好きの話しを聞いていた。
すると、

「あー!それ俺も見たー!」

そう目を輝かせた男の人が私達の会話に参加してきた。

「誰?」

私は冷めた目で見た。

「俺?俺は高瀬 奏 よろしくぅ」

チャラいなぁ…
私、こうゆう人苦手なんだよね…

「ねぇ、美羽ちゃんって可愛いよね、俺惚れちゃいそう」

「急になんですか?お世辞とかいらないんで。」

「お世辞?ハッハッハー!そんなわけないよ!悪いけど俺、本気で可愛いと思った子にしか言わないよ?」

急に真顔で喋る奏君に少しドキッとしてしまった。

そんな時、長谷部君が私に話しかけてきた。


「なぁ、今日の放課後、教室でまってろ」

「え?」

「いいから。まってろよ」

「…うん。」

今、一瞬怒った表情してたような…。

そんな会話を聞いていた女子はヒソヒソと、

「ねぇ、なになに?」

「比野宮さん修君のことねらってるんじない?」

そんな言葉が聞こえてきた。
でも。聞いてないふりをした。

一週間ぶりの会話。嬉しいようで、切ないような。この気持ち。

ねぇ…お願い。長谷部君これ以上関わらないで…。

そう思うのに、やっぱり心の奥底では期待してしまう。
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