君への想いよ届け
~修side~

俺は、中学の頃、好きな女をふってしまった。
いつも明るくて元気で優しい女がいた。
そいつは、不器用で、でも可愛くて、結構モテていた。
そんな奴に俺は恋をした。

ある日、放課後に知らない女子から呼び出された。
隣のクラスの永谷 まほ (ながたに まほ)
だった。可愛らしい大人しめなやつだった。でも、俺は興味なかった。
ところが。

「好きです‼︎…私じゃダメ?」

俺は告白された。
最初は断った。けど…。
結局付き合うことになってしまった。
その後に、好きだった女から告白され、
ふってしまった。本当に後悔している。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

入学して早々、俺の周りには女しかいなかった。

めんどくせぇ。
一人にさせてくれよ。
キャーキャーうるさい。

そんなことを思いながら席に座っていた。

HRがはじまり、一人ずつ自己紹介をすることになった。
俺は簡単にすませて、頬杖をし、窓の外を見ていた。すると、後ろから聞き慣れた、懐かしい声が聞こえた。

「比野宮 美羽です」

その言葉に、俺は思わず振り返ってしまった。そこにいたのは、昔の面影がまだのこってはいるものの、茶色の髪は伸びていて、パチっとした目に白い肌。
比野宮はさらに綺麗になっていた。

HRが終わり、俺は先生に呼ばれた。
クラス委員をやれって…。
なんで俺が…。
それと、なんで、比野宮 。
っーーー。クソっ。。

教室で、会話もなく沈黙の中作業をしていた。そんな時教室に数人の女子が入ってきた。
そして、比野宮にぐちぐちと言った。

「まほ」
あいつの名前がでた。
なんだこいつら。
知ったような口をして。

すると、
比野宮は女子達を睨みつけて、追い返した。

いなくなったあと、比野宮は、今にも泣きそうな顔をしてうつむいていた。

比野宮…。
俺はなぜか助けてやりたいと心から思った。
この手で、力いっぱい抱きしめたい。
そう思ってしまう。

これは同情からか…?
それとも本能からか…?
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