君への想いよ届け
~意味わかんない~

カバンをとって、靴箱に向かう。
私の頭の中は、どうして長谷部軍が私を運んでくれたのか…
それだけだった。

だって、前にあんなことがあったのに。
私をふったのに。

そう考えていると、
「おぃ」

校門に長谷部君が立っていた。

え?…なに??

「もぉ大丈夫なのか?」

「う、うん。ありがとうございました」

「べつに…。比野宮、あんた家どこ?」

「えっ。二丁目。」

「そっか。」

そう言って、歩きはじめる。
え?こっちの道…
私を送ってくれてるの?
なんで…

「ね、ねぇ‼︎なんで私に関わるの?ど、同情とか情けならいらないよ。もぉ、あのことは気にしてないから。」

「なんでだろーな。でも、同情とか情けではねぇよ。。」

「……さい。」

「は?」

「やめて下さい。そぉやって、関わらないで。もぉ怖いんです。」

「怖いってなにが?」

これ以上話すと泣いてしまいそうになるから、私は頭を下げて帰ろうとした。
でも、私の手首を長谷部君が強く握り離してくれなかった。

「教えてくれ…。」
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