極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
「おい、希美。行くぞ。」
「うん!」
そんな彼の彼女である私、前田希美。
だけど、無愛想な斗真の本性を私だけは知っている。
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私たちは、お昼ご飯を食べに屋上へ向かった。
「はい、今日のお弁当だよ!」
「いつもありがと。」
私が斗真のお弁当を作るといつも綺麗に完食してくれるんだ。
そして、その後には必ず
「旨かったよ、明日もお願い」
こう言って、柔らかい笑顔を見せてくれる。
「…斗真?」
「んー?」
「好きだよ」
「…っ、ふい打ちはズルい。
俺も希美が好きだよ」
彼は無愛想だって言われてるけどそんなことない。
私には、本当の斗真を見せてくれるんだ。
それが嬉しくてしょうがない。