極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜


「瑠実ー、怒ってばっかだと皺できるよ?」

と、佳祐がニコニコしながら言ってきた。


「誰のせいで怒ってると思ってるのよ!?」

「えー、誰?」

「佳祐しかいないでしょっ!」



ふんっとあからさまに怒りながら自分の席に着いた。


「また佳祐、浮気してんの?」

と、話しかけてくるのは私の隣の席の男子、
早坂暖(はやさか だん)くん。

爽やかで優しくて、いつも愚痴を嫌な顔1つしないで聞いてくれる。


かなりいい人でしかもイケメン。
モテるらしい。



「そう!彼女の私が目の前にいるのにだよ!?
本当信じられない!」

すると、早坂くんは信じられないことを言い出した。


「あははは。
じゃあ、俺と付き合うー?
佳祐より俺のがいいと思うよ?」

「へ!?あはは!
冗談でしょ?」

「うん、冗談だよー」



心臓に悪い……。

うん、でもそんな爽やかスマイル見せられたら

怒れないよね、うん。


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