極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
キーンコーンカーンコーン
六時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。
急いで帰りの準備をすると…
「瑠実ちゃん、じゃあ行こうか!」
「うん!行こう!」
こうして暖くんと一緒に教室を出た。
いや、出られなかった…かな?
「2人でどこ行くの?」
「え、圭祐…」
教室を出ようとすると、少し不機嫌そうな圭祐に手を掴まれた。
予想外の展開に驚く私に代わって、
「カフェだけどなに?」
と、暖くんが答えてくれた。
「お前には聞いてねえよ。
瑠実、カフェ行きたいなら俺が連れて行ってやるよ。」
「え!?ちょっ…」
圭祐はこう言うと、グイッと私の手を引いて走り出した。
「きゃぁぁぁぁあっ」
私たちが教室から出た後、女の子たちの黄色い悲鳴が聞こえた。