極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
「はぁ、はぁっ…。」
「ほら、着いたよ」
あれから、カフェまで走らされた。
中・高校と帰宅部の私が走るのは、もう何年ぶりだろう。
「入ろ?」
「っ、うん。」
なんでこんなことになってるんだろう。
教室に圭祐が来たとき、暖くん笑ってた気がするんだよね。
「……………。」
「……………。」
カフェの中に入ったのはいいけど、2人っきりになるのはもう、告白したとき以来だからかなり緊張する。
「あのさ、なんで暖と一緒にここ来ようとしたの」
「ケーキ奢ってくれるって言うから…。」
「もう俺以外と出かけちゃダメだよ?」
…は?
圭祐のその言葉を聞いた瞬間、私の中の何かがプチッと切れた気がした。
「なに、それ……。
圭祐は毎日毎日、他の女の子とイチャついてるくせに、私は他の男の子と出かけちゃダメってなに?
おかしいでしょ!
圭祐が女遊びするんだったら、私が何しても圭祐にどうこう言う資格なんてない!」