極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
「え、大翔?」
大翔がいいとは思ってはいたけれど、本当に大翔だとは思っていなくて、少し驚いた。
「なんで逃げるんだよバカ!」
「だって…」
あの場所にいたら、私、邪魔者じゃんか。
大翔は好きな人と一緒にいたから。
「あのさ、なんか誤解してるみたいだから言うけど、さっきのは姉貴だから。
姉貴は旦那さんとケンカするといつもうちに来るんだ。」
じゃあ、私の勘違いってこと?
でもそれなら…、
「なんで私を家に入らせてくれなかったの?」
「いや、それは…」
歯切れが悪く、なかなか答えてくれない大翔に
「それと、私に魅力がないから手を出してくれないの?
キスとかあまりしてくれないし…」
こう言うと、
大翔は少し目を見開いて、焦ったように
「それは違うから!」
と、言った。