極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜


「寂しいよ、もう、みんなに会えないの。ヒック」

「また会えるさ、いつか必ず。」

「でも、」

「新しい生活が始まれば、別れもあるし出会いもある。
離ればなれだからって、もう2度と会えないわけじゃないから。

今は、自分の夢に向かって歩け。」

「うん!」



それから、たくさんたわいのない話をして

すっかり日が落ちて夜になっていた。


「今日ここに泊まっていけば?」

「え、いいの!?」

「うん、いいよ。なにもしないからさ。」

「えー、なにかしてもいいのになあ」

「バカ言わないの」


今まで、なんとか理性を保ってきた俺。

だけど、俺を誘うようなことを言ってくるから。


もっと自分を大事にしろよ。
ゆっくりでいいんだから、さ。


< 42 / 54 >

この作品をシェア

pagetop