極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
「すすっ、好き…だから!林檎のこと」
「え、」
初めて聞いた、玲司からの甘い言葉に少し驚いた。
「だから、だから、その…」
もしかして、お昼のクラスメートの会話、気にしてるとか?
か、可愛い。
真っ赤になりながらも、真剣な眼差しで私を見つめてくる玲司。
「無理して、好きって言わなくてもいいよ?」
「え、いや」
「私は、不器用な玲司が好きだから!
それに、カップルっぽいことはしたいけど、ゆっくりでいいんだよ?
私は、玲司から離れたりしないし、冷めるなんてあり得ないんだから!
だから玲司は、玲司のままでいて?」
これが、私の気持ちだから。
私、玲司のこと大好きだもん。
そんなことで、冷めたりなんてしないから。
「本当に、こんな俺でいいの?
好きって、恥ずかしくて言えないし。
なかなか恋人っぽいこともしてやれないのに。」
「うん!いいの!
玲司が言えないなら、そのぶん私がいっぱい好きって言うもん。」
「ありがと。
でも、俺も頑張るよ」
こんな不器用な彼だけど、私のために頑張ってくれているんだ。
玲司からの「好き」って言葉、また聞かせてね。
不器用男子 END