極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
前に欲しいって言ってたブレスレット。
「わぁ、これ!前に欲しいって言ってたやつ!覚えててくれたの?」
「…別に。」
「ありがとう!すごく嬉しい!」
よかった、喜んでくれた。
俺は、安堵のため息をついた。
それからご飯を食べ終え、外に出ると
急に林檎がピタッと足を止めた。
「次、どこ行きたい?」
俺が林檎にこう聞くと、林檎は
「ね、玲司。無理してない?」
「え?なんで…」
「だって、なんか楽しくなさそうだし。さっきだって、ため息ついてたし…。
無理しないでいいんだよ?
今日は、記念日なんだし、2人で楽しまなきゃ意味がないでしょ?」
楽しくなさそう?ため息?
あ、それって
「俺、楽しいし無理してないけど?
ため息だって緊張してたから、ホッとして、ついため息ついただけだから。
てゆうか、林檎と一緒なら、ど、どこにいても…楽しいよ。」