極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
「え、斗真?」
「こいつは俺のもんだから。誰にも渡さねぇ。」
振り返ると、斗真がいた。
「前田はものじゃないよ?」
「うるせぇ、俺のだ。」
すごくにこやかに笑う輝くんに対し、敵意剥き出しの斗真。
あ、あれ?
輝くん、さっきまで悲しそうな顔してなかったっけ?
「ま、いーや。斗真に飽きたら俺のとこおいで?」
「だから!離さねえっつーの!」
輝くんは、笑顔のまま屋上から出て行った。
うーん、なんなんだ一体。
あ、そう言えば…
「斗真、なんでここにいるの?」
先に教室出て行ったよね?
「い、いや…、それは…。」
少し顔を赤くして目を逸らす斗真に、
もしかして、
「私のことが心配だったとか?」
「…なっ!」