極上男子2〜王子たちの甘い放課後〜
うそ、冗談だったのに…。
「心配してくれてたんだ…。」
「悪いかよ。彼女が他の男と会ってんのに心配しないわけないだろ。」
「ふふっ、ありがと!」
それから手を繋いで、一緒に帰ることにした。
私の家まで送ってくれた斗真。
私は、家の中に入る前に…
「ねぇ、斗真。」
「ん?」
「私、斗真のこと大好きだから!
ドキドキするのも、手を繋ぎたいと思うのも斗真だけ。
だから、心配しなくて大丈夫だからね!」
こう言うと、
斗真は目を見開いて少し照れくさそうに私の耳元で囁いた。
「――…っ!
バーカ、俺は愛してるよ。」
そして、どちらからともなく目を閉じて、キスをした。
“私も愛してるよ”
その気持ちが伝わるように、思いを込めて。
無愛想男子 END