ラブサプリ
あたしはコクリと頷き教室の中に入る。

教室にはいるとみんなの冷たい視線があたしに突き刺さる

『あの木下が!?』

『えー意外ーっ』
なんてひそひそ話があたしの耳に入る

チラッと佐々木さんの様子を伺う
佐々木さんは少しあたしを睨みつけ
目があった

それに気づいた佐々木さんは鼻でフンと笑った

「由良っ大丈夫だった?」
夏来が心配そうにあたしをみる

「うん、お母さんが来て、なんとか…」


あたしはひじを机に突きあごを手に乗せ前を見た
前には長野先生がいた、

「今朝の件だけど」

長野先生がそう言うとまた一段とざわつき始めた

「事実なんですかー?」

「木下と池内ってもうヤっちゃってたりしてー」

「あははーありえるー」

その言葉があたしの胸に突き刺さる


―バンッ

教卓を出席簿で叩く音が教室中に響いた
それと同時にざわついた声が静まり返る
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