超企業

鏡を見ても相変わらず平々凡々なオーラしかない。

こんな地味な僕だけど、恋愛経験は高校のときに二回ある。



両方とも告白されて付き合ってフられてだった。




理由は、飽きられることだった。



取り柄がないせいか、なんとなく冷められてしまうらしい。




鏡をみてチェックする。



身長は172センチ、体重は58キロ、筋肉質でもないけど、これも普通。


清潔感は、あるほう。


ルックスはまあ、歳よりは少し若くみえてほしいかな。


そんなナルシストのように鏡を見ていると、台所の方から母さんの声がする。



どうやらご飯ができたようだ。


僕は部屋を出て、居間へと向かった。



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