超企業


「な、なに?」
 

僕は失礼なやつだなあとムッとして話した。



「あ、ごめんごめん、予想通りの平凡な感じだなって思っちゃってさ。ちゃんとこの企業にもあたしみたいなチャランポランもいるんだあって安心したんだ。」



ニコニコ笑って何気に失礼なギャルだった。

ムカつくけどかなりかわいい、モデルみたいだった。



「え?モデルじゃないよ?あはは。」



「え!?」



「だって、今キャメルのことモデルみたいだって思ったでしょ?でしょ?笑」



なんだこいつ…、不気味だな。



「あ、キャメルってあたしの名前ね。龍崎キャメルともうしまーす。以後お見知りおきをってね!」



こういうキラキラした感じが僕には受け付けなかった。




「………。」



突然龍崎は真顔で黙りだした。



「な、なんだよ?」


「はあ?自己紹介でしょ?あたしが名前言ったんだからあんたも名前いいなさいよ!」



ああ、なるほど。



僕はシブシブ自己紹介してみた。



「へえ、秋山っていうんだ。なんか名字も名前も平凡だねえ。」




これだからギャルは嫌いなんだ。

失礼なことを間髪いれずにいってくる。




「ちょっとお、怒んないでよ。」



僕はワインをチビチビ飲んで無視しておくことに決めた。



「ちぇーっ、つまんない男。平凡さゆえに仕方ないかー。あっ!あんなところにいい男発見!」




龍崎は新たに人を見つけたらしく去っていった。



正直受け付けない人物だ。



一緒に仕事したくはないなあれとは。



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