超企業
「本当でなかったら僕の父さんは助かりません。だからなんとしてもそのお金を手に入れて治してあげたいんです。」
本当にまともな人も入社してるだなと、初めて思った。
「不治の病かあ、伝説の薬草でも手に入れば或いは可能かもしれないな。」
菜種君がそういうと、木津地君は大きな声で反応する。
「え!?菜種君そんな薬草あるんですか!?」
「おうよ、なんでも死んじゃってもパッと全快で生き返れる薬草がこの世に存在するらしいぜ!」
「な、なんてことだ!もっと早く菜種君にあっておきたかったですぅ!」
木津地君は悔しそうに涙目で真剣に答えていた。
ああ、この人も変な人なんだな。
まあ、僕も人のことバカにできないけど。
人間はみんな変人って誰かがいってたっけ?
それからも僕は何人かと交流できた。
そして、みんなとの交流が深まってきたところで、また会場は暗くなり、ステージに照明が集まり、千代川クロノ会長が現れた。