超企業

僕のプロフィール情報がのっている。

アプリはなし、メールと電話、そしてなにやらバーコードのページがある。




「皆様お気づきの通り、そのバーコードで各々の部屋の鍵を開け閉めしていただきます。そしてその部屋に入っているかどうかはこちらから分かりますので、本日8時に入っておられない方は解雇と見なせるわけです。なのでグランドクロスはやはり向いてないと思った方のみ退社してください。さらにルールとしては皆様この寮に住んでいただきます。心配は無用で、寮の設備は完璧で家賃も無料となっています。」





おいしいような怪しいような恐ろしいような混沌とした説明だった。



そもそもこのグランドクロス自体そんなカオスにまみれているのだから仕方がないけど。




「以上を持ちまして、本日の交流会を終わりたいと思います。命が惜しくない、お金がとてつもなく欲しいというかたはぜひぜひこれから本社でがんばってください。」



千代川会長は最後らへん面妖な笑みを浮かべながら話していた。




やっぱりただ事ではなかった。



家族を置いてでてきたぼくだけど、どう説明すればいいんだろう。



絶対反対されるってことは確かだった。




現在五時半、定刻まではまだ時間がある。



一応母さんに連絡することにしよう。
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