超企業
テレビのあるリビングに彼女を入れた。
しかしメイクなかったらけっこう違うものだ。
髪の毛も薄茶色だしどちらかというと地味な感じでそばかすもあることが分かる。
「そんなジロジロみないでくれる?ブスだっていいたいの?」
「あっ、ごめんよ…。」
「で、あんたはいったい何に襲われていたの?」
襲われてたわけじゃなかった。
ただ、この会社の恐ろしさに震えていた。
龍崎にもニュースを見せようと思ったが、もうとっくに終わっていた。
「あんた、薬物でもやってんの?」
ため息をついてペタンと床に座り込む龍崎、まあこの子からしたらそう思って当然だろう。