超企業

僕は落ち着いたので、龍崎にニュースの内容を話した。



「ま、マジで…?」


彼女も驚きを隠せない様子だった。



「うん、昨日の八時にはアドレスが消えてたんだ。さらにこの会社が関係していることをニュースでは言ってない。」





僕達は一気に暗い雰囲気に陥る。



「そ、それって…犯罪じゃない…。」




そのときだった!
ピリリリーっと、僕と龍崎のスマホが鳴る。



僕達は同時に届いたメールの内容を確認した。




会長からだった…。





内容、「おはようございます。入社されてまだ一日目ですが、皆様に残念なお知らせがあります。早くも本日三名の解雇者が出ました。もう知っておられる方もいると思いますが、木津地君と、田原君と、鍔隠君です。なお、企業ルールを守れない場合はこの先も即解雇と致しますのであしからず。三名の方にはこれからのご健勝とご活躍をお祈り致します。」





「何が、お祈りだよ!」




僕はスマホをドンと放り投げた。




「ば、ばか!」



慌てて龍崎がスマホを拾う。




「あんた、これなくしたり壊したら部屋入れなくなるって昨日会長が言ってたでしょ!?これもルールの一つだったらどうすんのよ!!」




龍崎は僕に向かって言った。
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