超企業
僕はそのあと一人で現場に行き、再度怪しいものはないか必死で探したけど、結局なにも見つからない。
榊薔薇さんに連絡しても通じなかった。
やっぱり僕じゃなんにもできなかった。
改めて自分の無能さを思い知った日だった。
夜になったので仕方なく今日は帰ることにする。
なんだかどっと疲れた。
もういやだ、もう辞めたい、そんな気持ちでいっぱいだった。
適当な気持ちで入社なんかしてはいけない、それを痛感させられた。