超企業
ピピピ、ピピピ、僕が本社に戻ったくらいにメールが届いたのだった。
榊薔薇さんかな??と思って開いたら、会長からのメールだった。
そして、そのメールをみて僕はさらに絶望することになる。
「本日の殉職者、城戸テンマ……
う、
「ーーーーーーっっ!!!」
殉職者!?また死!?
人がまたこの会社で死んだ…?
僕は会社の前に立ち尽くし、ガタガタ震えていた。
そこへ、一台のグランドクロスの車が入ってきた。
だれ…だ?
車はガレージに止まると、中から彼女がでてきた。
それは、龍崎キャメルだった。
彼女らしからぬ、疲れが顔にでていた。
彼女もこのメールを見たのだろうか。
「り、龍崎…。」
僕はまた、まるで助けを求めるかのように弱々しく龍崎によびかけた。