超企業
ふと七色さんの台をみると、現在2046枚…。
2046!?
プラス収支あとちょっとで先延ばし4日に突入するの!?(初めは50枚)
いや、もしかしたらもっとかけていたのかもしれないな。
「そうよ。50枚投資からここまで来てるからもうちょっとでプラス4日になるね。」
七色さんは楽しそうにキャッキャしている。
そりゃ楽しいだろう。これって万枚超えたら20日くらい先延ばしにできるってことか、だからAタイプしか置いてないわけだ。
「大丈夫だよ秋山君、一回転も回さなかったら君の期限はそのままだからさ。」
そ、そうか、だよな…。こんなところで欲にかられてる場合じゃない。
僕は、再びスマホをかざして、保留メダル50枚をスマホに戻した。
「でも七色さんって勇気あるんだね。こんな恐ろしいゲームに手を出すなんてさ。」
すると、また彼女はクスクス笑い
「勇気なんていらないよ?私が勝つってのは初めから決まってるようなもんだしさー。」
ん??どういうこと?遠隔操作?ゴト?内部機械いじり?
「ぶっぶー!君の思ってるような汚れたもんじゃないよ?私のはねえ、」
「私…のは?」
僕は気になって突っ込んでみた。
「ズバリ天運だよ。必ず座った台は収支にさせる生まれつき才能があるのよ私にはね。」
ふふ、バカバカしいな。
「そんな幼稚な考えでよく打ってたね。」
僕が冷やかすと、今度は少し怒った表情を見せる七色さん。