With 〜十字架と白薔薇〜
「お友達もいいけど、男の子のお友達の方はどうなの?」
「!!??
ッゴホッッゴホゴホ」
さっきの菜々とのこともあったから、思いっきりむせてしまった。
ふぅ…と、胸を撫で下ろし
呼吸を落ち着かせる。
「いきなりなんてこと聞くんですか!」
「あら?莉緒奈ちゃんも高校生だし、女の子だし、恋の一つや二つ…」
「ないです!絶対ないです!」
きっぱり否定する私。
「絶対って…
そんなにむきにならなくても。」
「男の子は信用できないから。」
この世にいる男なんて、
みんなおんなじ。
「信用って…何かあったの?」
「いえ、特に…」
「そう…
たまにはお母さんに相談してね?
私も女で、
お父さんと結婚したのよ。ニコ」