この運命を奇跡と呼ぶならば。
4.秘密

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翌朝、目が覚めたのはお昼頃だった。


「わ、私…こんな時間まで寝てたの?!急がなきゃ。



…総司がいないわ。平助も大丈夫かしら?」


桜はそう言っていそいで着替えると、広間へと向かった。




「おはよう。平助と総司は?」


「あいつらは、別の部屋で寝てるさ。」


「良かった…ッ。





…原田組長、永倉組長。貴方方にお詫び申し上げます。藤堂組長の怪我は私の責任です。」



「桜。」



桜。そう呼びかけられた桜はビクッと肩を震わせた。そんな桜を見た原田と永倉は言った。



「桜。顔をあげろ。」

「はい。」


「平助の怪我は誰もお前のせいなんて、思ってなんかない。それに、平助だってお前が斬られるのを見てる事だって出来たはずだ。だが、平助はお前を助けたんだ。そんな平助の思いを無駄にしちゃいけねぇ。わかったか?」
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