この運命を奇跡と呼ぶならば。
「局ちょ「近藤さん、お話があります。」」
斎藤が話始めたが桜が遮って話始め、桜のいつになく真剣な顔だったので、近藤さんも土方も顔を引き締めた。が、土方がふと藤堂の額に目を遣ると驚きで目を見張った。
「おい、平助。お前、額の傷は?」
「あ、それは「私がお話します。」」
「桜、どうして平助の怪我がなくなっているんだ?」
「副長、順番にお話しますのでその説明は後ほど。大事な話だから誰か山南さんを呼んできてくれる?」
「では、俺が行こう。」
そう言って斎藤が立ち上がり山南さんを呼びに行った。