この運命を奇跡と呼ぶならば。

「ッ…よっしゃぁぁぁー!!!」


「藤堂君、少し落ち着きなさい。」


「だってよ、だってよ、桜はまだここにいてもいいんだぜ!?山南さん!!」


「そうですね。土方君の決定したのなら私も異存はありません。が、彼女には男装を続けてもらいます。」



叫んだのは藤堂だ。それを山南さんは宥めると桜がここにいる条件だけを言った。すると、近藤さんもその意見には賛成なようで、その理由は彼女のことを危惧してのことだった。


「そうだな。これが平隊士に漏れれば彼女の身も…な?」


「あぁ、そうだな…。女である以上俺達がその分かばってやらなきゃな。」


「そうだぜ、佐之さんの言う通り!!!」



原田もその意見には賛成なようだった。
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