この運命を奇跡と呼ぶならば。


「本当に…?」


「あぁ、俺達を信じろ。」


土方のその言葉に立ち上がると、「総司に伝えてくる!!!」と、言いながら部屋を出て行った。その時「うわっ…!!」と声が聞こえたかと思うと、原田達が流れて来たのだが桜はそんなことも気にせずに走り去って行ってしまった。


「うわー。桜の今の顔見た?すんげー、笑顔だったんだけどよ…」


そう言いながら、原田達は顔を赤く染めていたが、近藤さんだけは娘を見守るような眼差しだった。
< 124 / 359 >

この作品をシェア

pagetop