この運命を奇跡と呼ぶならば。
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「でも、少し意外だったな。桜ちゃんが甘い物が好きなんて。」
甘味処を出た沖田と桜は山南さん達に怒られることなく部屋に戻って来ていた。
「意外…か。未来でも男の振りをしていた時があったから、久しぶりだったよ。」
「未来でも?」
「うん。いつも、お菓子を作って一緒に食べてたんだ。」
「一緒にって誰と?」
桜は沖田の質問に答えず、ゴロンと畳に転がって不意にこう言った。
「…大好きだよ。信じてる。」
「え?」
いきなりそんなことを言われた沖田は思わず聞き返す。
「甘味処での質問の答え。」
「あ…。」
「私は、信じる事が嫌いで、人を愛する事も嫌いで…でも、今は新選組が大好きで、信用してる。この前はあんな事言ったけど、ただ、怖かったのよ。裏切りに合うことが、〝また〟大切な人を失う事が…」
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「でも、少し意外だったな。桜ちゃんが甘い物が好きなんて。」
甘味処を出た沖田と桜は山南さん達に怒られることなく部屋に戻って来ていた。
「意外…か。未来でも男の振りをしていた時があったから、久しぶりだったよ。」
「未来でも?」
「うん。いつも、お菓子を作って一緒に食べてたんだ。」
「一緒にって誰と?」
桜は沖田の質問に答えず、ゴロンと畳に転がって不意にこう言った。
「…大好きだよ。信じてる。」
「え?」
いきなりそんなことを言われた沖田は思わず聞き返す。
「甘味処での質問の答え。」
「あ…。」
「私は、信じる事が嫌いで、人を愛する事も嫌いで…でも、今は新選組が大好きで、信用してる。この前はあんな事言ったけど、ただ、怖かったのよ。裏切りに合うことが、〝また〟大切な人を失う事が…」