この運命を奇跡と呼ぶならば。

伊東甲子太郎

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その後日、隊士募集の為大坂へ行っていた、土方達が新隊士達を引き連れて帰って来た。


「おかえり。隊士、沢山集まったな。」


「ただいま。留守番、お疲れ。」


「あぁ、土方達もお疲れ様。」


桜達は玄関で新隊士達を迎えた。

「あれ、平助は?」


沖田が藤堂が居ないことに気づき不思議そうな顔で土方に尋ねる。

「平助はまだ、向こうに隊士募集の為に残るんだとよ。」


「ふーん。…土方さんも向こうに残って帰って来なくても良かったな」


「総司!!!」


「やだなー、土方さん。冗談ですよ、冗談。」

沖田は土方をからかいクスクスと笑っていて、土方は怒りで赤くなっている。そして、桜が言った。


「そっか…平助まだ帰って来ないんだ。」


「何?桜君、寂しいの?」
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