この運命を奇跡と呼ぶならば。
「でも、それでも、君が痛みを味わうのは…!!」
「総司、これは私の償いなのよ。父と母の命を…奪ってしまった…兄の、春の人生を狂わせた…私の、私に出来る精一杯の償い…」
「命を奪った…?君のお父さんとお母さんの命を君が…?」
「えぇ。私は生まれるべき人間ではなかったかもね。私がいなければ、父も母も春も幸せに今も笑ってた筈なのよ…」
桜はそこまでいうと、フゥと息を吐いた。そして、何かをいい募ろうとする沖田を目で制し幹部を見渡すと静かに言った。
「…少し、昔話をしようかな。」
、と。