この運命を奇跡と呼ぶならば。
私は次の日から春のお見舞いに通いながら学校へも行った。
そこであったのが親友や友達だとずっと信じて疑わなかった人達からの裏切り。
私が教室と言う勉強する部屋へ入った瞬間、私を嘲るような視線が体中をかけ巡ったわ。
『あんた、よく学校に来れたわね。あんたのせいで春くんは刺されたのよ。』
そして、友達だと思っていた子が私に近づいてきてそう言いながら、私の頬を叩いたの。
私は何が何だか分からなかったわ。その時理解できたのは、自分の味方はここには居ないということ。
気づいたら教室を飛び出して、屋上に居たの。
涙も流れなくて、ただ嘲笑だけが溢れた。
『わた、しの…せい…』
その時、屋上にある鉄柵を掴んで飛び降りようとしたけれどそんな勇気なくてしがみつくしかなくて、情けなくて…
『あ''ーーーーーー!!どうして!?どうしてどうしてどうして!?どうして私なの?!どうして私の家族なのよ…』
ただ叫ぶしかなかったわ。