この運命を奇跡と呼ぶならば。

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｢桜ちゃんは、自分のせいでお母さんやお父さん、お兄さんが亡くなったって言ってたけど、僕はそうは思わないよ｡｣


｢え？｣

部屋へ戻ると沖田が口を開き、その内容を聞いた桜は思わず聞き返した｡


｢君のせいじゃないよ。平助の時も、平助は君を見過ごすこともできた、そういったでしょ。それは、君のお父さんやお母さん、お兄さんも同じだよ。お母さんは君やお兄さん、春君だっけ？君たちを諦めることも出来たし、くるま…に襲われそうになった君をお父さんは見過ごす事も出来た。｣


｢…そう、かな。でも、春の場合は違う。あれは、完全に私のせいだわ…あの、手紙に気をつけていれば…｣