この運命を奇跡と呼ぶならば。
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「桜が山南さんに?」

「あぁ、私が行ってみようと思って。いいか?」

「別に、いいが。桜、どうして男言葉なんだ?」

「特に、他意はないが…まぁ、いいや。じゃあ、今日は私が持って行くから。」


そう言って土方の部屋を出ると、厨房へと向かい。着いた途端、包丁を手に野菜などを切り始め料理を始めた。


「…ん。桜、何を作っているのだ?」

その時、通り掛かった斎藤が厨房の中を覗き桜に尋ねた。


「あ、一か。稽古はもういいの?」

「あぁ、今日はもう終わりだ。それより、それは?」


「お粥…てか、雑炊的な?山南さんに持っていこうと思って。」

「そうか。副長に許可は取ったのか?」

「取ってるよ。雷が落ちると面倒だからね。」
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