この運命を奇跡と呼ぶならば。

「違うよ!!違う!!!…ちが、う…の」

桜はそれだけ言うと、体から力が抜けた様に畳の上に座り込んだ。

「…今、総司が追い掛けてる。」


「総司が!?」


そう言って立ち上がったのは、藤堂だ。ここには、他の幹部が数人おり皆それぞれの反応を示している。


「…平助、落ち着け。それで土方さん、山南さんが帰ってきたら…」


「…もちろん、切腹だろう。幹部だからといって、ここで見逃しちゃあ、規律が乱れる。」


「そんな…どうにかなんないのかよッ!!」


土方の言葉に原田は壁をドンッと叩いた。
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