この運命を奇跡と呼ぶならば。
そんな近藤さん無視してキッパリと桜は皆に向かって言いのけた。
「…私は
────────未来を変える。」
桜のハッキリした声が物音1つしない部屋に、響き、そのあとに聞こえたのは皆の驚きの声だった。
「桜、あんたは未来を変えてどうするつもりだ?」
皆が落ち着くと次に斎藤の声がかかった。
「私は未来から来た、そういったでしょ?だから、私は誰がいつ、どうやって…死ぬかも知ってる。でも、私は誰にも死んで欲しくないの。まぁ、誰も死んで欲しいなんて思ってる人はいないだろうけど。」
「…じゃあ、お前はこの事を、こうなる事を知ってたのか?!」
「…そう、ね。」