この運命を奇跡と呼ぶならば。
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「…ここは、一体…。何処?」


すぐに襲ってくるであろう衝撃に身を構えるがそんな衝撃は全く来ない。
そして恐る恐る目を開くと彼女、乙宮 桜(オトミヤ サクラ)は桜の咲く丘の上に立っていた。



丘から見える景色を見渡せば高層ビルも無い、道路もなければ、自動車も無い。


そして、一番不可解な事は人が皆、袴か着物だということ。


女は簪を挿し、男は頭に髷(マゲ)を作り腰に刀を差して、まるで…過去に、タイムスリップしたみたいだった。


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