この運命を奇跡と呼ぶならば。
--------------------
-----------------
--------------
----------


桜は、部屋を飛び出した後最近は来なくなっていた桜の木がある丘まで来ていた。


「…フッ。…ぁ、ふぇ……ッ。ヒッ、ク………や、だよぉ…また、うら…ぁ……ぎら…れ、るの…かな…?そ、んな……の、やだぁ…ッ」

涙は止まることを知らず、次から次へと瞳から溢れ出てくる。


「は…る。…か、みさまが…ッおこっ…てる…ッんだよ…フ…ひと、を…ふこ、ぅに…しッ…た人が……しぁ、わせに…な、っ…たら…ダメだ、よ…って…ッ」


桜が目をゴシゴシと擦ると目の周りは赤くなっていくが涙はやはり止まらない。



「…だれも、しん…ッじ、なきゃ…よかっ…!!…ッうらぎ…ッら、れ……ッ…ヒック…」
< 200 / 359 >

この作品をシェア

pagetop