この運命を奇跡と呼ぶならば。
「じゃあ、それで決まりだ!異存がある者は居るか?」
近藤さんはそんな事には気にせず、さっさと決めてしまった。すると、沖田がこんなことを言い出した。
「近藤さん。異存は無いんですけど、彼の部屋どうするんですか?それに、自己紹介もした方がいいんじゃないでしょうか?」
「あー!それいい!!!じゃあ、俺から!俺、八番組組長藤堂平助!歳も近そうだから、平助って呼んで!」
その提案に乗った藤堂と名乗った男が一番に名乗り、その次に筋肉男と近藤を間に土方の反対に座った男が名乗った。
「俺は、二番組組長永倉新八だ!よろしくな!」
「私は、土方君と同じく副長をしています。山南敬助です。よろしくお願いしますね。」
すると、今まで黙っていた無口そうな男が、
「三番組組長、斎藤一。」
と、簡潔に名乗り、最後に色気男が名乗った。
「十番組組長、原田佐之助だ。俺の事は好きに呼んでいいぞ。」
全員の自己紹介が終わったので、
「乙宮桜だ。私の事を下の名前で呼んだ奴はその瞬間、首と胴体が離れているからな。それから、満月の夜は私に近づくなよ。」
桜も沖田達に自己紹介をした。すると、藤堂が
「ねぇー。ひとついい?」
と、聞いて来たので土方が
「どうした?平助?」