この運命を奇跡と呼ぶならば。
「最近、総司元気ないよなぁ~」
「あぁ、そうだよな。」
藤堂の何気ない一言に原田が頷くと土方が桜に向かって言った。
「そうだ、桜。」
「…ん。なんだ?」
ぼーっとしていた桜は返事が遅れたが土方は気にせず続けた。
「お前、総司と同じ部屋だろ?だから、総司をよく見ておけ。何かあったら俺に教えろ。」
「わかった。…じゃあ、私も部屋に戻るから。」
桜はそう言うと立ち上がり、他に食べ終えた斎藤なども広間を後にした。