この運命を奇跡と呼ぶならば。
「総司、相当無理してたんだな…」
「そうだな…。」
「それから…桜も、最近よくさ総司を見て苦しそうな顔すんだよ。」
「あぁ…俺も、俺以外の奴も気付いてるだろうな。ま、当の本人達を除いてだがな。」
そう言うと、優しさと苦しさの入り交じった視線を二人に向けて、山崎と共に近藤さんの所へ向かった。
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「何っ?!総司と桜くんが!?大丈夫なのか!?」
「近藤さん、落ち着いて下さい。二人とも大丈夫ですから。少し、気を失っているだけですよ。」
沖田と桜が倒れたと聞いた近藤さんは立ち上がって今にも部屋を飛び出しそうな勢いだったが、山崎の言葉を聞いて少し、ホッとした様子を見せた。