この運命を奇跡と呼ぶならば。
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「…んっ…桜ちゃん?」


その日の夜、沖田と桜が寝ている部屋で沖田が目を覚ました。


「僕…どうしたんだろう…」

沖田は今朝の記憶を手繰り寄せた。


「そういえば…桜ちゃんはどうしてここに…?」

桜に近づくとグッと顔を寄せた。そして、手を伸ばすと髪にそっと触れ、ホッと息を吐いた。

「寝てるだけ、だよね。」


「…んっ。」

沖田は、いきなり声をあげた桜に驚いて手を引いた。

「…起き、ちゃった?」

恐る恐る声をかけたが、すぐにスースーと寝息を立てた桜に安心したように笑った。
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