この運命を奇跡と呼ぶならば。
「絶対、起きない。お前達に言われるとそんな気しかしない。」
「ひ、ひでぇ…桜、ひでぇよ…」
あからさまに落ち込む2人を横目で流しながら、桜は原田に近寄った。
「佐之。」
「桜、昨日は大丈夫だったか?」
「あぁ、心配かけて悪かった。」
そう言うと、桜は俯いた。
「…まぁ、元気出せよ。お前には笑顔が似合うって、な?」
原田は桜の頭に手をポンと置くとニカッ、っと笑った。
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