この運命を奇跡と呼ぶならば。

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｢ねぇ、総司。｣

朝餉を食べ終えた2人は部屋へ戻って来ていた。

｢…ん？どうしたの?｣

｢食欲、ないの？｣

え、と顔をあげた瞬間、桜と沖田の視線がバチっと合った。


｢無理してるでしょ。｣


｢…そんなこと｣


｢そんなこと、あるよね。｣


桜の真摯なでも、切なさの篭った目に沖田はｸﾞｯと息を呑んだ。


｢ないよ、そう言いたかった。…けど、嘘は通じないよね。だから、正直に言うよ。…桜ちゃんの言う通り。最近よく、しんどくなって、食欲も湧かない。｣

｢総司。｣


｢…でも、何処にも行ったりなんかしない。君を置いて行ったりなんかしない。｣


────────ここが、僕の居場所なんだ。